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札幌市円山動物園で今度はキリンが死亡。問われる札幌市の運営体制とは? [社会]

マレーグマやシマウマが死亡した事故が記憶に新しい北海道札幌市の円山動物園で、今度はキリンが死亡した。
8月30日に確認されたようだが、キリンの平均寿命は20~30年なので老衰で死亡したとは考えにくく、動物園側の過失による死亡事故の可能性が高いだろう。
実際、キリンの胸にできたタコが細菌に感染していたようなので、その処置のミスが原因であるとも考えられる。

このような死亡事故を頻発させている札幌市円山動物園の運営体制の問題点とは何なのか?動物園の職員は札幌市の公務員なので、小数の獣医師を除くとほとんどが他部署から異動してきた素人の職員である。
当然、動物の飼育・繁殖・治療の専門知識などは持っていないだろう。

一応、異動後に研修を受けて勉強したり日々の業務の中で経験を蓄積されていけば動物園職員としての能力が上がっていくことが期待できるものの、何度も死亡事故を頻発されていることから、現実的にはまともに動物を飼育できるだけの能力を持った職員は極めて少ないかほぼいないということなのだろう。

札幌市の円山動物園の運営体制の一番の問題点は、極小数の獣医師と多数の素人同然の職員で運営しているという点である。

マレーグマの死亡事故については、担当職員と関連する職員を処分することを決めたようだが、そんなことで解決するような生易しい問題ではない。
もちろん、責任の所在を明確にするという意味では職員の処分には意味があるが、処分を行ったからといって諸君の能力が急に改善されるなんてことはあり得ない。
もし、今回のキリンの死亡事故も職員を処分して報告書を書かせるだけで終わらせるつもりであれば、札幌市は単にトカゲの尻尾切りや外部向けのポーズをやりたいだけ、と見ることができる。

いま早急にやらなければならないのは、職員の教育が完了するまでの期間(おそらく数年単位)は外部から専門家を呼び寄せて安全に動物の飼育を行っていくことである。
それができなければ全ての動物を他の動物園に譲るなり売るなりした上で閉園してしまうしかないだろう。

根本的な体制を変えなければ決して解決することのない動物園での死亡事故の頻発について、札幌市が今度どのような梶を切るのか注目していきたい。

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